第6分科会 《子どもとメディアを考える》
2008年 03月 01日
第6分科会《子どもとメディアを考える》
◎はじめに
「財布は忘れても、ケイタイは忘れるな」今や子どもたち、若ものにとって
ケイタイ電話は必需品。
2008年1月10日電気通信事業者協会は、
07年末の時点でケイタイ電話の契約数が前年度比で5.9%増の1億520万台余りになり、
1億台の大台になったと報じました。
数年間でこれほどまでに社会に普及し、
社会のあり方まで様々に影響を及ぼしたIT機器はなかったのではないでしょうか。
◎さらに
内閣府は07年12月、小中高校生のケイタイ電話での
インターネット・情報サイトへのアクセスなどについて
「情報化社会と青少年に関する意識調査」(10歳~30歳の男女4000人と保護者2000人)
の結果を発表しました。
それによりますと
①自分専用のケイタイ所有率は小学生27%、中学生53%、高校生95%としています。
また②ケイタイによる電話通信以外に、インターネット・情報サイトなどで
ケイタイを使う時間について
女子高校生まで1日平均2時間32分、男子高校生で1時間32分、
女子中学生1時間19分、男子中学生1時間11分としています。
③ケイタイでメールを送信する回数は
小学生の30%、中学生・高校生の60%が1日に11回以上発信し、
このうち中・高校生の10%が1日に51回以上のメールを送信していると報告しています。
④一方保護者の33%は子どもとケイタイについての利用ルールを
「特に決めてはいない」と答えています。
ケイタイは、家庭と学校を超えて直接に社会とつながる
コミュニケーションの窓を開くことができ
また仲間との親密なコミュニケーション・ツールであります。
例えば最近では、“憲法九条を守ろう”と高校生たちが
ケイタイとインターネットを使ってその輪を大きく広げていったことも記憶に新しいところです。
今日のメディアは子どもたちの夢と希望、生活空間、地域社会を侵食し、
特にインターネット・ケイタイはこれまでの人間関係とは質の異なる
コミュニケーションを形づくっています。
例えばこれまでのような面と向かった会話がない
「ネットいじめ」「出会いサイト」「援助交際」また子どもをターゲットにした
「過度な商業主義」などその傷は深く大きな落とし穴です。
私共はこれらのことについて充分に語り合わなくてなりません。
子どもたちの姿は社会の反映です。
今日の管理・競争社会、格差社会などでゆがめられ
ストレスの渦の中にいる子どもたちの実態を明らかににし、
分析しながら語り合いましょう。
そして仲間、子どもとともに手をつなぎ
互いに人を慈しみ、自からも知恵をみがいて勇気を出していきましょう。 (親子映画東京連絡会・高橋 栄)
《レポート》
松尾 謙吾(奈良県小学校)「生駒市の情報教育~I小学校」
籔田 達哉(奈良県小学校)「生駒市の情報教育~S小学校」
大山 圭湖(東京中学校)「中学生のケータイ・ネットとのつき合い方」
◎はじめに
「財布は忘れても、ケイタイは忘れるな」今や子どもたち、若ものにとって
ケイタイ電話は必需品。
2008年1月10日電気通信事業者協会は、
07年末の時点でケイタイ電話の契約数が前年度比で5.9%増の1億520万台余りになり、
1億台の大台になったと報じました。
数年間でこれほどまでに社会に普及し、
社会のあり方まで様々に影響を及ぼしたIT機器はなかったのではないでしょうか。
◎さらに
内閣府は07年12月、小中高校生のケイタイ電話での
インターネット・情報サイトへのアクセスなどについて
「情報化社会と青少年に関する意識調査」(10歳~30歳の男女4000人と保護者2000人)
の結果を発表しました。
それによりますと
①自分専用のケイタイ所有率は小学生27%、中学生53%、高校生95%としています。
また②ケイタイによる電話通信以外に、インターネット・情報サイトなどで
ケイタイを使う時間について
女子高校生まで1日平均2時間32分、男子高校生で1時間32分、
女子中学生1時間19分、男子中学生1時間11分としています。
③ケイタイでメールを送信する回数は
小学生の30%、中学生・高校生の60%が1日に11回以上発信し、
このうち中・高校生の10%が1日に51回以上のメールを送信していると報告しています。
④一方保護者の33%は子どもとケイタイについての利用ルールを
「特に決めてはいない」と答えています。
ケイタイは、家庭と学校を超えて直接に社会とつながる
コミュニケーションの窓を開くことができ
また仲間との親密なコミュニケーション・ツールであります。
例えば最近では、“憲法九条を守ろう”と高校生たちが
ケイタイとインターネットを使ってその輪を大きく広げていったことも記憶に新しいところです。
今日のメディアは子どもたちの夢と希望、生活空間、地域社会を侵食し、
特にインターネット・ケイタイはこれまでの人間関係とは質の異なる
コミュニケーションを形づくっています。
例えばこれまでのような面と向かった会話がない
「ネットいじめ」「出会いサイト」「援助交際」また子どもをターゲットにした
「過度な商業主義」などその傷は深く大きな落とし穴です。
私共はこれらのことについて充分に語り合わなくてなりません。
子どもたちの姿は社会の反映です。
今日の管理・競争社会、格差社会などでゆがめられ
ストレスの渦の中にいる子どもたちの実態を明らかににし、
分析しながら語り合いましょう。
そして仲間、子どもとともに手をつなぎ
互いに人を慈しみ、自からも知恵をみがいて勇気を出していきましょう。 (親子映画東京連絡会・高橋 栄)
《レポート》
松尾 謙吾(奈良県小学校)「生駒市の情報教育~I小学校」
籔田 達哉(奈良県小学校)「生駒市の情報教育~S小学校」
大山 圭湖(東京中学校)「中学生のケータイ・ネットとのつき合い方」
by kodomowomamoru
| 2008-03-01 12:39
| 3/30分科会プログラム